ききわけて、え信ぜぬものの

一 「他力の願行をひさしく身にたもちながら、よしなき自力の執心にほだされて、むなしく流転しけるなり」(安心決定鈔)とそうろうを、え存ぜずそうろうよし、もうしあげ候うところに、仰せに、「ききわけて、え信ぜぬもののことなり」と、仰せそうらいき。

(『蓮如上人御一代記聞書』8)

 

教えを聞いて、頭ではわかっていてもそれを信じないもの。

 

だれでもない、自分ではないか。